「私、このままでいいのかな」と思ったあなたへ。離婚して良かった女性たちのエピソード5選

こんにちは。

弁護士の石井です。

今日、この記事を開いてくださったということは、きっと何か、胸の奥に引っかかるものがあったんじゃないかなと思います。

「離婚」っていう言葉で検索してみたけど、別に今すぐ離婚したいわけじゃない。

でも、このまま何十年も今の生活が続くのかと思うと、なんだか息が詰まりそうになる。

朝起きて、夫の朝ごはんを作って、洗濯物を干して、買い物に行って、夕飯の支度をして。
何も悪いことはない。でも、なんか、しんどい。

あなた
あなた

私、何のために生きてるんだろう

ふとした瞬間に、そんな言葉が頭をよぎる。

 

でも、誰かに相談しようとすると、

 

旦那さん、優しいじゃん

子どももいるんだし

・DVとかないなら我慢しなよ

 

って言われそうで、結局誰にも言えない。

弁護士 石井
弁護士 石井

そんな気持ちを抱えて、この記事にたどり着いてくださったんじゃないでしょうか。

ここでお話ししたいのは、かつてあなたと同じように悩んでいた5人の女性たちのことです。

彼女たちも最初は、「こんな曖昧な理由で離婚なんて考えちゃいけない」って自分を責めていました。

でも、少しずつ自分の気持ちと向き合って、それぞれが「自分なりの答え」を見つけたんです。

全員が「離婚して大成功!キラキラ人生!」なんて綺麗な話じゃありません。

経済的に苦しくて、給料日前はカップ麺で凌いでる人もいます。

時々、「あの時、もうちょっと我慢してれば」って弱気になる夜がある人もいます。

それでも彼女たちは、「私はこの選択をして良かった」って、前を向いて生きています。

今日は、そんな5人の物語を紹介させていただきます。

法律の話とか、手続きの話とか、そういうのは今日はちょっと置いといて。

まずは、彼女たちがどんな風に悩んで、何をきっかけに動き出して、今どんな毎日を送っているのか。

その「リアルな声」をみてほしいんです。

きっとその中に、あなたの心を少しだけ軽くしてくれる言葉が見つかるんじゃないかなって思います。

離婚は、多くの人にとって「終わり」や「失敗」といったネガティブなイメージがつきまとうかもしれません。

しかし、実際には、離婚を経験した多くの女性が「離婚して本当に良かった」と感じています。

ある調査では、離婚を経験した30代女性の実に97%が、その決断をポジティブに受け止めているという結果も出ています。

出典: @BAILA「令和の離婚 実態調査」 (30代女性135人アンケート)

この数字は、離婚が単なる関係の終わりではなく、自分らしい人生を取り戻すための「新しい始まり」となり得ることを示しています。

価値観の合わない相手と暮らすストレスから解放され、精神的に自立し、主体的な人生を歩み始める。

それは、決して特別なことではないのです。

もちろん、そこに至るまでには、様々な葛藤や不安があったはずです。

経済的な心配、お子さんへの影響、将来への漠然とした孤独感。

それでも彼女たちは、勇気を出して一歩を踏み出しました。

ここでご紹介する5人の女性たちも、決して「完璧なハッピーエンド」を迎えたわけではありません。

それでも彼女たちは、自分なりの答えを見つけ、一歩を踏み出しました。

その軌跡を、一緒に辿ってみましょう。

エピソード1:【40代・亜弥さん】「私」を取り戻し、心から笑えるようになった物語

【離婚前の状況】

亜弥さんは、結婚して20年間、夫と二人の子供のために尽くす「良き妻、良き母」として生きてきました。

ご主人に大きな不満があったわけではありません。

ただ、いつからか食卓での会話は消え、家事をしても「ありがとう」の一言もない。

そんな毎日が、まるで砂の城が少しずつ崩れていくように、亜弥さんの心を静かにすり減らしていきました。

 

・今日の夕飯、何にしよう

・子供の塾の送り迎えは何時だっけ

 

気づけば、亜弥さんの頭の中は家族のことで埋め尽くされ、自分が何をしたいのか、何が好きだったのかさえ、思い出せなくなっていました。

決断のきっかけ

転機は、下のお子さんが大学進学で家を出たことでした。

突然訪れた静寂と、がらんとした部屋。

いわゆる「空の巣症候群」です。

空の巣症候群とは?

「子どもが巣立ったあとに、心にぽっかりと穴が空いたような感覚に陥ること」
これを心理学では 「エンプティネスト・シンドローム(Empty Nest Syndrome)」 と呼びます。

 
日本語では「空の巣症候群」とも言われます。

これまで長い間、「母親」としての役割に全力を注いできた日々。
毎日の生活は、子どもの予定で埋まり、子どもの成長が何よりの喜びだった。

 
そんな女性にとって、子どもの巣立ちは人生の一大転機です。

 

それ自体は喜ばしいはずの出来事なのに、なぜか心にぽっかりと穴が空いたような寂しさが襲ってくる。

母親
母親

やっと自由になれるはずなのに、涙が出る

母親
母親

私、これから何をすればいいんだろう

そう感じる方は、決して少なくありません。

 

・私の役目は、もう終わったの?

・私の人生、このままで終わるの?

という、底なしの虚無感が亜弥さんを襲いました。

 

そんな時、市の広報誌で偶然見つけたカウンセリングの案内。

 

藁にもすがる思いで訪れた相談室で、カウンセラーからかけられた

「まずは、週に1時間でもいいから、ご自分のためだけに時間を使ってみてはいかがですか?」

という言葉が、亜弥さんの心に深く突き刺さりました。

 

「自分のためだけの時間?」その発想すらなかったことに、亜弥さんは愕然としたのです。

離婚後の「人生の変化」

離婚を決意し、新しい生活を始めた亜弥さんには、驚くような変化が訪れました。

 

①心の変化

「妻として〜すべき」「母として〜ねばならない」という、長年自分を縛り付けていた強迫観念から解放され、心が羽のように軽くなりました。

朝、窓を開けたときに空がこんなに青かったこと、道端に咲く小さな花がこんなに愛おしいことに、何十年ぶりに気づける心の余裕が生まれました。

 

②生活の変化

独身時代に夢中になっていた絵画。

その道具を押し入れの奥から引っ張り出し、近所の絵画教室に再び通い始めました。

週末は一人で美術館を巡り、気に入った絵葉書を買って帰るのが、何よりの楽しみになりました。

誰に気兼ねすることなく、自分の「好き」を追求できる毎日は、色褪せていた亜弥さんの世界に鮮やかな色彩を取り戻してくれました。

 

③人間関係の変化

不思議なことに、離れて暮らすようになったお子さんたちとの関係は、以前よりもずっと良好になりました。

「お母さん」という役割の鎧を脱ぎ、一人の人間として本音で話せるようになったからです。

 

「最近、お母さん楽しそうだね」と息子さんから言われた時は、涙がこぼれそうになったと言います。

亜弥さん
亜弥さん

『誰かのため』ではなく、『自分のため』に時間を使うことが、こんなに幸せだなんて知りませんでした。

夫を嫌いになったわけではありません。

でも、自分を大切にするためには、離れることが一番優しい選択でした。

離婚は、私が『私』に還るための、卒業式だったんだと思います。

【弁護士からのひとこと】

弁護士 石井
弁護士 石井

亜弥さん、本当にお疲れ様でした。

亜弥さんのように、長年ご家族のために尽くしてこられた方が、ふとした瞬間に「自分」を見失ってしまうケースは、決して少なくありません。

 

ご自身の心の声に正直になり、「自分軸」を取り戻すために環境を変えるという決断は、大変な勇気が必要だったことでしょう。

法律的に見れば「離婚原因」とは言えないかもしれません。

しかし、ご自身の人生を取り戻し、心からの笑顔で生きることは、誰にも奪うことのできない大切な権利です。

亜弥さんの物語は、幸せへの道筋は一つではないことを教えてくれます。

エピソード2:【50代・香織さん】経済的な不安を乗り越え、自立を果たした物語

【離婚前の状況】

香織さんは結婚以来25年間、専業主婦として家庭を支えてきました。

しかし、ご主人はお金に無頓着で、趣味や飲み会に給料の多くをつぎ込んでしまう浪費家。

家計は常に火の車で、香織さんは自分の服一枚買うのも我慢し、食費を切り詰める毎日でした。

 

・子供の学費は大丈夫だろうか

・老後の資金は?

そんな不安が常に頭をよぎります。 

 

離婚という選択肢が浮かばないわけではありませんでしたが、「私には収入がない。社会に出た経験もほとんどない。離婚したら、とても生きていけない」という巨大な経済的不安が、香織さんを縛り付けていました。

 

「私さえ我慢すれば…」その一言を、呪文のように唱えながら耐える日々でした。

決断のきっかけ

ある日、香織さんは図書館で手に取った雑誌で「女性のための再就職支援」という特集記事を目にします。

そこには、ブランクのある女性を対象とした自治体のセミナーや、ハローワークの支援制度が詳しく紹介されていました。

 

・もしかしたら、私にも?

小さな希望の光が見えた瞬間でした。

 

香織さんは勇気を出して、自治体の再就職支援セミナーに参加。

そこで出会ったファイナンシャルプランナーの講師から、公的支援制度(児童扶養手当、母子家庭等医療費助成、住宅手当など)や、財産分与、年金分割について具体的な話を聞くことができました。

 

ぼんやりとした不安が、具体的な数字と制度の知識に変わっていく中で、「これなら、贅沢はできなくても、一人でやっていけるかもしれない」という確かな見通しが立ったのです。

離婚後の「人生の変化」

周到な準備を経て離婚した香織さんの生活は、劇的に変わりました。

 

①心の変化

夫の金遣いに一喜一憂し、通帳の残高を見てはため息をつく、そんなストレスから完全に解放され、精神的に深く安定しました。

何より、「自分のお金で生きている」という確かな実感が、失いかけていた自己肯定感を力強く支えてくれました。

 

②生活の変化

支援セミナーで紹介された派遣会社に登録し、未経験から始められる事務の仕事に就きました。

収入は決して多くはありませんが、毎月決まった給料が自分の口座に振り込まれる喜びは、何物にも代えがたいものでした。

自分で家計を管理し、少しずつでも貯金ができる安心感と満足感に、日々満たされています。

 

③人間関係の変化

職場で、同じように子育てをしながら働く同世代の女性たちと出会いました。

お昼休みにランチを共にし、仕事の悩みや子育ての愚痴を分かち合える。

 

家庭という閉じた世界しか知らなかった香織さんにとって、新しいコミュニティに属し、支え合える友人ができたことは、大きな心の支えになっています。

香織さん
香織さん

お金の不安がゼロになったわけではありません。

でも、夫の浪費に心をすり減らしていた頃に比べれば、今の精神的な自由と安心感には代えられませんでした。

毎晩、お金の心配をせずに心から安心して眠れることが、何よりの幸せです。

もっと早く行動すればよかったとさえ思います。

【弁護士からのひとこと】

弁護士 石井
弁護士 石井

香織さん、素晴らしい一歩でしたね。

離婚を考える上で、経済的な不安が最も大きな壁になることは、私も日々のご相談の中で痛感しています。

 

しかし、香織さんのように、離婚を決意する前に、利用できる公的支援、財産分与や養育費の見込み額、そしてご自身の就労の可能性について、具体的に情報を集め、生活設計をシミュレーションすることが、その漠然とした不安を「やっていける」という自信に変える鍵となります。

 

弁護士は、そうした法的な権利(財産分与、慰謝料、年金分割など)を最大限確保し、あなたの新しいスタートを経済的に支えるお手伝いをすることができます。

一人で抱え込まず、専門家と一緒に「未来の家計簿」を作ってみることから始めてみませんか。 

エピソード3:【40代・佳代さん】子供のために決断し、笑顔の食卓を取り戻した物語

【離婚前の状況】

佳代さんの家庭では、夫からの暴力こそありませんでしたが、日常的なモラルハラスメントが蔓延していました。

 

・佳代さんが話しかけても無視する

・大きなため息をついて不機嫌さをアピールする

・「誰のおかげで生活できてるんだ」といった人格を否定する言葉を投げかける

 

夫が帰宅すると、家の空気は一瞬で凍りつきました。

まだ小学生だった娘さんも、父親の顔色をうかがい、物音を立てないように息を潜める。

食卓には重い沈黙が流れ、誰も笑わない。

そんな日々が、何年も続いていました。

 

佳代さんは「子供から父親を奪ってはいけない」という思いと、「この環境が子供の心に与える悪影響」との間で、心が引き裂かれるような思いでした。

決断のきっかけ

ある晩、佳代さんが一人でキッチンに立っていると、娘さんが背後からそっと近づいてきて、小さな声でこう呟きました。

 

「ママ、最近ぜんぜん笑ってないね」

 

その一言が、佳代さんの胸に突き刺さりました。

ハッと我に返り、鏡を見ると、そこに映っていたのは眉間にしわを寄せ、疲れ切った自分の顔。

「私が我慢すればいい」と思ってきたけれど、その我慢が、一番大切な娘から笑顔を奪っていた。

 

このままでは、娘の心が壊れてしまう。

その強い危機感が、佳代さんの背中を押し、ついに離婚を決意させました。

離婚後の「人生の変化」

離婚後、母子二人での生活が始まりました。

 

①心の変化

夫の機嫌に怯える、あの息苦しい恐怖心から解放されました。

何より、子供の前で心から笑えるようになったことが、佳代さんにとって最大の救いでした。

「子供に申し訳ない」という罪悪感が消え、母親として穏やかな心で娘と向き合えるようになりました。

 

②生活の変化

経済的には決して楽ではありません。

パートを掛け持ちし、節約する毎日です。

しかし、家の中はいつも明るく、笑い声が絶えない穏やかな空間に変わりました。

 

夕食の時間には、学校であった出来事を娘さんが楽しそうに話し、佳代さんが冗談を言って笑わせる。

かつては考えられなかった、温かい日常がそこにありました。

 

③人間関係の変化

意外にも、夫と離れて暮らすことで、かえって娘さんは父親と素直に接することができるようになりました。

月に一度の面会交流の日には、緊張することなく、楽しそうに出かけていきます。

 

「パパとママが一緒に住まないのは大人の問題」と「パパもママも自分のことが大好き」ということを切り分けて考えられるようになり、健全な親子関係が再構築されつつあります。

佳代さん
佳代さん

一番の後悔は、もっと早く決断しなかったことです。

経済的には大変になりましたが、お金では絶対に買えないものを手に入れました。

今は、娘が学校の面白い話をして、私を笑わせてくれます。

この子の笑顔を守れた、ただそれだけで、離婚して本当に良かったと心から思います。

【弁護士からのひとこと】

弁護士 石井
弁護士 石井

佳代さん、お子さんのために、本当に難しい決断をされましたね。

「子供のために離婚を我慢する」という方は非常に多いですが、佳代さんのように「子供のために離婚を決断する」という視点も、同じくらい重要です。

 

家庭が子供にとって安心できる「安全基地」でなくなってしまった場合、いがみ合う両親のもとで緊張しながら育つよりも、たとえ片親であっても、親が心から笑っている安定した環境の方が、お子さんの心の健やかな成長にとって良い影響を与えるケースは少なくありません。

 

お子さんの気持ちを第一に考え抜いた末の決断は、何よりも尊いものだと思います。

エピソード4:【40代・玲子さん】諦めていたキャリアを再開し、輝きを取り戻した物語

【離婚前の状況】

玲子さんは、大学卒業後、広告代理店でバリバリ働くキャリアウーマンでした。

 

しかし、結婚を機にご主人から「家庭に入ってほしい」と強く望まれ、不本意ながら退職。

 

「仕事を辞めろ」という夫の言葉は、玲子さんの中から社会との繋がりを奪いました。

子育てに追われる日々の中で、社会から取り残されていくような焦燥感と、自分の能力を発揮できないフラストレーションが、澱のように心に溜まっていきました。

 

夫は外で働き、自分は家を守る。

その役割分担に理不尽さを感じながらも、言い出せないまま時間が過ぎていきました。

決断のきっかけ

ある日、SNSで目にした、かつての同僚がプロジェクトリーダーとして活躍している姿。

その眩しい笑顔を見て、「私だって、まだ何かできるはずだ」という、心の奥底にしまい込んでいた熱い想いが再燃しました。

 

いてもたってもいられなくなり、公共のキャリアコンサルティングに申し込み、離婚後のキャリアプランについて相談。

コンサルタントから「あなたの経験は、決して無駄にはなっていません。今からでも十分に再挑戦できますよ」と力強く背中を押されたことで、玲子さんの心は決まりました。

離婚後の「人生の変化」

離婚という大きな決断を経て、玲子さんは再び社会へと羽ばたきました。

 

①心の変化

「〇〇さんの奥さん」ではなく、「玲子さん」という一人の社会人としてのアイデンティティを取り戻しました。

自分の仕事が誰かの役に立ち、評価される喜びが、生きる活力そのものになっています。

「離婚していなかったら、この昇進もなかった」と語る彼女の表情は、自信に満ち溢れています。

 

②生活の変化

離婚後の生活費や慰謝料を自己投資に充て、ビジネススクールに通いMBAを取得。

その資格を武器に、希望していたIT業界のマーケティング職への再就職を果たしました。

年収も前職時代を上回り、自分の力で人生を切り拓いているという確かな実感があります。

 

③人間関係の変化

仕事を通じて、尊敬できる仲間や目標となる上司に巡り会いました。

家庭という小さな世界から飛び出したことで、視野が大きく広がり、毎日が刺激に満ちています。

 

玲子さん
玲子さん

夫に反対されて諦めていた仕事に、今、全力で打ち込めています。

もちろん、仕事と育児の両立は大変です。

でも、誰にも干渉されず、自分の裁量でアクセルを踏めるこの環境が、何よりも幸せです。

離婚していなかったら、この充実感は絶対に味わえませんでした。

正直、今が人生で一番楽しいです!

【弁護士からのひとこと】

弁護士 石井
弁護士 石井

玲子さんのエネルギッシュな姿、目に浮かぶようです!

玲子さんのように、離婚をキャリアを見つめ直す好機と捉え、新たなステージで輝きを放つ方は本当に大勢いらっしゃいます。

 

結婚や出産を機にキャリアを中断せざるを得なかった女性にとって、離婚は時に「リスタートの号砲」となり得るのです。

経済的な自立はもちろんのこと、仕事を通じて得られる自己肯定感、社会との繋がり、そして自己実現の喜びは、人生を根底から豊かにする大きな力になります。

 

あなたのキャリアは、まだ終わっていません。

これからが本番なのかもしれませんよ。

エピソード5:【50代・絵里さん】新しい出会いで、人生のパートナーを見つけた物語

【離婚前の状況】

絵里さんの結婚生活は、30年という長い年月を経て、すっかり色褪せていました。

子供たちが独立して夫婦二人の生活に戻ったものの、そこにあったのは温かい関係ではなく、ただの同居人としての気まずい空気だけ。

 

お互いを異性として見ることもなくなり、会話もない。

実質的な家庭内別居状態でした。

 

絵里さんは、「このまま誰にも愛されることなく、女性としてのときめきもないまま、人生を終えていくのだろうか」という深い孤独感と寂しさを抱えていました。

決断のきっかけ

友人に誘われて参加した同窓会で、昔の友人たちがパートナーと楽しそうに過ごしている姿を見たとき、絵里さんは強い衝撃を受けました。

 

「私だって、まだ人生を楽しみたい。もう一度、誰かと心を通わせたい」

 

その素直な気持ちに気づいたことが、大きな転機となりました。

 

・バツがついたら・・・

・この歳で恋愛なんて・・・

 

という世間体やためらいを乗り越え、「自分の人生に、もう一度彩りを取り戻そう」と決意したのです。

離婚後の「人生の変化」

離婚後、絵里さんは新しい一歩を踏み出しました。

 

①心の変化

「もう一度恋愛をしてもいいんだ」と自分に許可を出せたことで、気持ちが驚くほど華やぎました。

クローゼットの奥に眠っていた明るい色の服に袖を通し、新しいヘアスタイルに挑戦する。

美容やファッションに気を遣うようになり、鏡に映る自分を好きになることで、内側から輝きが溢れ出てきました。

 

②生活の変化

ずっとやってみたかった登山を始めるため、地域のサークルに参加。

新しいことに挑戦する中で、自然と人との交流が生まれ、世界が広がっていきました。

 

③人間関係の変化

その登山サークルで、穏やかで誠実な同年代の男性と出会いました。

一度離婚を経験したからこそ、相手に多くを求めすぎず、お互いの時間や価値観を尊重し合える、対等で成熟した関係を築くことができました。

 

そして、離婚から2年後、絵里さんはその男性と再婚。

今は、週末ごとに二人で山に登り、共通の趣味を楽しみながら、穏やかで幸せな日々を送っています。

絵里さん
絵里さん

離婚したからこそ、今の夫に出会えました。

前の結婚が失敗だったとは思いません。

あの経験があったからこそ、人を思いやること、感謝を伝えることの大切さが、身に染みて分かります。

まさかこの歳で、こんなに穏やかで幸せな毎日が待っているなんて、夢にも思いませんでした。

今、心から幸せです。

【弁護士からのひとこと】

弁護士 石井
弁護士 石井

絵里さん、ご再婚おめでとうございます。

心からお祝い申し上げます。

離婚は、決して人生の終わりではありません。

むしろ、絵里さんのように、新しい幸せな関係性を築くための「スタートライン」になることもあります。

 

離婚という大きな経験は、人を深く、そして優しくします。

相手への過度な期待を手放し、一人の人間として尊重し合える。

そんな成熟したパートナーシップを育むための、貴重な学びの機会となり得るのです。

 

あなたの人生の物語は、まだ終わっていません。

次の章が、最高の章になる可能性だって十分にあるのですよ。

2 離婚で本当に手に入るもの

5人の女性たちの物語。

それぞれ全然違う状況で、違う葛藤を抱えていましたよね。

でも、共通していたのは。

離婚という決断を経て、自分らしい幸せを掴んでいったこと。

彼女たちが手に入れたものを、ちょっと整理してみますね。

得られたものどう変わったか彼女たちの言葉
① 自分を主役にする生き方「妻だから」「母だから」っていう役割の呪縛から解放された。
自分の「好き」や「心地よさ」を優先できるようになった。
「やっと、自分の人生を生きている実感があります」
② 心からの平穏と安心感常に誰かの顔色を窺って、機嫌を損ねないかって気を張っていたストレスが消えた。「家にいることが、こんなにリラックスできるなんて知りませんでした」
③ 未来を描くワクワク感諦めていた仕事や学び、趣味への挑戦意欲が湧いてきた。「50代の自分が、今から楽しみなんです」
④ 温かく対等な人間関係我慢や遠慮をせず、本音で笑い合える友人やパートナーとの出会い。「私を否定しない人たちに囲まれて、初めて自分を好きになれました」
⑤ ありのままの自分への肯定大きな決断を下して、その後の人生を自分の足で歩んできた経験が自信になった。「どんな自分も、私が一番の味方でいようと思えるようになりました」

でも、忘れないでください。

これらの変化は、「離婚すれば自動的に手に入る」ものじゃありません。

彼女たちも、決断した後も、経済的な不安、孤独、子どもとの関係、そして時には「本当にこれで良かったのか」っていう迷いと、向き合い続けています。

それでも彼女たちが「良かった」って言えるのは、「誰かに決められた人生」じゃなくて「自分で選んだ人生」を生きているからなんです。

彼女たちの物語を読んで、「私も、何かを変えたい」と少しでも感じたかもしれません。

そのための、誰にでもできる第一歩を3つご紹介します。

ステップ1:誰にも見せない「心のデトックスノート」をつけてみる

一日の終わりに、5分でもいいのでノートを開き、その日感じたことを、ただありのままに書き出してみましょう。

・夫のあの言い方に腹が立った

・子供の寝顔を見て、愛おしいと思った

・夕焼けが綺麗で、少しだけ泣きそうになった

・何も感じなかった

・ただ虚しかった

良いことも悪いことも、綺麗事も汚い感情も、すべて吐き出すことで、もやもやしていた自分の心の状態が、少しずつ客観的に見えてきます。

これは、心のデトックスです。

ステップ2:「もしもボックス」で理想の1日を想像してみる

もし、お金も、時間も、家族のことも、何の制約もなかったとしたら。

あなたは、どんな1日を過ごしたいですか?

・朝は鳥の声で目覚めて、お気に入りの音楽を聴きながら、豆から挽いたコーヒーを淹れる

・午前中はヨガで体を動かし、午後は近所のカフェでずっと読みたかった本に没頭する

・夜は友人と美味しいワインを飲みながら語り合う

できるかどうかは考えなくて大丈夫です。

具体的な行動を、自由に、わがままに想像してみましょう。

その空想の中に、あなたの「本当の望み」や「大切にしたいこと」が隠されています。

ステップ3:週に30分だけの「おひとりさま時間」を確保する

いきなり大きな変化は必要ありません。

まずは週に30分でも構いませんので、意識的に「あなたのためだけの時間」を作ってみてください。

・家族が寝静まった後に、好きな香りの入浴剤を入れてゆっくりお風呂に入る

・少し早起きして、一人で近所を散歩する

・ただベランダに出て、ぼーっと空を眺める

その時、あなたの心がどう感じるか、優しく観察してみましょう。

「心地いいな」「落ち着くな」「なんだか寂しいな」。

どんな感情も否定せず、ただ受け止めてあげる。

これは、「自分を大切にする」ための、とても大切な練習になります。

これらのステップは、自分自身の心と向き合うこの時間は、あなたがこれからの人生をどう生きたいのかを考える上で、かけがえのない羅針盤となってくれるはずです。

3 さいごに

ここまで、5人の女性たちの物語と、ご自身の心と向き合うためのステップについてお話ししてきました。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

もしあなたが、かつての彼女たちと同じように、「何かあったわけじゃない」けれど、言いようのない息苦しさや限界を感じているなら、どうかこれ以上、ご自身の幸せを後回しにしないでください。

・私が我慢すれば

・これくらいで辛いなんて、贅沢なのかも

・離婚するほどの理由じゃないし

そうやって自分の気持ちに蓋をし続けることは、優しさでも、強さでもありません。

あなたの心は、あなたが生きていく上で、何よりも大切にされるべきものです。

忘れないでください。

「離婚」はゴールではありません。

それは、あなたがあなたらしく、心から笑える毎日を取り戻すための、数ある選択肢の一つに過ぎないのです。

離婚しないという選択も、もちろん立派な選択です。

弁護士 石井
弁護士 石井

大切なのは、あなたが納得して、自分の人生を選び取ることです。

法律的な話の前に、勝ち負けの話の前に、まずはあなたの心に寄り添い、その声にじっくりと耳を傾ける場所が、ここにあります。

メールでもラインでもお問い合わせは受け付けていますので、お気軽にご連絡いただければ幸いです。

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