・離婚して、もし一人で生きていけなかったらどうしよう
・あとで寂しくなって、あの時我慢すればよかったと後悔するんじゃないか
離婚の二文字が頭をよぎっても、その先に待つ「もしも」の不安が大きすぎて、立ち止まってしまっている方は多いのではないでしょうか。
でも、このまま何も変えず、あと20年、30年と今の生活を続けたとしたら?
自分の心を少しずつ麻痺させて、波風を立てないように過ごし、人生の最期を迎えたとき。

私の人生、結局なんだったんだろう
そう振り返る未来もまた、とても怖いことですよね。
「した」後悔と、「しなかった」後悔。

どちらが正解かなんて、誰にも分かりません。
離婚やその後の生活は、どれだけ準備して備えたとしても、予想外の寂しさや大変さは必ずあります。
そこで、先に経験した人たちの「リアルな声」を参考にしてみてほしいのです。
・自由になれたけど、こんな種類の孤独があるとは思わなかった
・お金は大変だけど、それでも自分らしく生きられる幸せがある
この記事では、あなたと同じように悩み、決断した女性たちが直面した現実をお伝えしていきます。
あなたの心が納得できる答えを見つけるための、ひとつの材料にしていただければ幸いです。
・私が我慢すれば、波風は立たない
・離婚なんてしたら、今より不幸になるに決まっている
そうご自分に言い聞かせて、日々の息苦しさを飲み込んでいませんか?
世間一般では「結婚=幸せ」「離婚=不幸」というイメージが根強くあります。

だからこそ、今の生活を手放すことに対して、とてつもない恐怖を感じているのかもしれません。
しかし、日本の女性を対象とした、あるパネルデータ分析によると「夫婦関係に不満を持つ既婚女性の幸福度は、未婚の女性や、離婚を経験した女性よりも有意に低い」という結果も出ています。
これは衝撃的な結果ではないでしょうか。
多くの人が「離婚は不幸なこと」「結婚している方が幸せ」という漠然としたイメージを持っています。
しかし、この研究は、「形だけの結婚」を続けることが、離婚を選択する以上に、人の心を深く傷つけ、幸福感を奪う可能性があることを示唆しているのです。

出典:JPSCデータを用いた分析を基に作成

「我慢を重ねていれば、いつか状況は良くなるかもしれない」という淡い期待は、時として自分自身を追い詰める罠になるということをデータが証明しているということですね。
なぜ、結婚を続けているのに幸福度が低いのでしょうか。
それは、家庭という密室の中で、自分の感情を押し殺し、「良き妻」「良き母」という仮面を被り続けることのストレスが、想像以上に魂を削り取るからです。
・夫の機嫌を損ねないように言葉を選び、自分の本音には蓋をする
・窒息しそうな空間で、自分を騙し騙し生きていく
それは、一見平穏に見えても、あなたの心にとっては終わりのない拷問に等しいのかもしれません。
現状維持は、決して安全な道ではなく、あなたの心を壊しかねない最大のリスクにもなりうるということです。
この事実に気づき、行動を起こしているのかはわかりませんが、近年、離婚を選択する女性たちが確実に急増しています。
「熟年離婚」という言葉がメディアを賑わせたのは2000年代初頭ですが、今もなお、同居期間の長い夫婦の離婚は決して少なくないのです。
厚生労働省の人口動態統計を見ると、日本の離婚件数全体は2002年をピークに減少傾向にあります。
しかし、同居期間が20年以上の夫婦の離婚件数は、全体ほど大きくは減少しておらず、高い水準で推移していることがわかります。

出典:厚生労働省 人口動態統計特殊報告「令和2年離婚に関する統計の概況」を基に作成
つまり、長年連れ添った夫婦が、人生の後半で別々の道を歩むという選択は、現代の日本において一つの確立されたライフイベントになっているのです。
かつては「我慢して添い遂げる」ことが美徳とされた時代もありました。

しかし、人生100年時代と言われる今、50代はまだ折り返し地点です。
子育てという責任を果たした後、残りの数十年を「夫の世話係」として心を摩耗させて終わるのか、それとも「一人の人間」として生きていくのか。
多くの女性がその岐路に立ち、「我慢して今の生活を続けるリスク」の方が、「変化するリスク」よりも高いと判断し始めているのです。
では、実際にその一歩を踏み出し、新しい景色を見た女性たちは、どんなことを感じているのでしょうか。
想像していたような「解放感」だけだったのか。
それとも、予期せぬ「後悔」があったのか。
次の章では、あなたより少し先に決断を下した50代女性たちのリアルな本音を見ていきましょう。
2 50代で離婚した女性が語る離婚前の想像と現実
多くの調査で、離婚を経験した女性の大多数が「離婚してよかった」と回答しています。
しかし、その「よかった」という境地にたどり着くまでの道のりは、決して平坦なものではありません。
多くの人が想像する「解放感」だけではない、複雑でリアルな心境の変化があります。

ここでは、多くの女性が経験する心境の変遷を、時系列に沿ってご紹介します。
①離婚直後 :「解放感」と予期せぬ「静けさ」
離婚を決意し、準備を進めている段階では、多くの女性が未来への希望を抱きます。
長年我慢してきたストレスからの解放を夢見るのは当然のことです。
・夫の機嫌をうかがう必要がなくなり、自分のペースで生活できることへの期待。
・食事のメニューから休日の過ごし方まで、すべてを自分で決められる自由。
それは、まるで重い鎧を脱ぎ捨てるような、晴れやかな解放感として心に描かれます。
もちろん、離婚によって精神的な重圧から解放され、心身の不調が改善したという声は後を絶ちません。

離婚当日、こんなにも晴れた空があったんだ!!って思いました
DVやモラハラに苦しんでいた方にとっては、安心して眠れる夜が戻ってくるだけで、まさに「天国のように思えた」という体験談も少なくありません。

夫が何で怒り出すか、とビクビクしなくてよい。
自分の好きなものを好きな時に食べられる。
残業を気兼ねなくできる。
自分の好きなテレビを見られる。
しかし、その一方で、多くの女性が予期せぬ感情に直面します。
それは深い孤独感です。

一年くらいで寂しくなってきた。
家に帰っても暗いし、家賃も全部自分で払わなきゃだし、日常のささいなことを話せる相手もいない。

夜中に1人で自分の好きなDVDを爆音で見られる環境が楽しくてしょうがなかった。
でも、最近は『一生1人なの?』という気持ちがある。
どんなに冷え切った関係であっても、そこには「家族」という形がありました。
・文句を言う相手、些細な出来事を報告する相手がいた日常。
・一人で食べる夕食、誰からの返事もない「ただいま」。
その「当たり前」がなくなった時、人は失って初めてその存在の大きさに気づくことがあります。
解放感と同時に訪れる、この静寂に戸惑う人は決して少なくないのです。
さらに、事務的な手続きの中で、ふとアイデンティティが揺らぐ瞬間もあります。
ある女性は、離婚後の手続きで「元夫の姓」と「旧姓」が混在する書類を前に、「私は一体、何者なんだろう」と、言いようのない不安に襲われたと語ってくれました。
離婚は、単に配偶者と別れるだけでなく、「〇〇さんの奥さん」という役割を失い、自分自身を再定義するプロセスでもあるのです。
②新生活 :「社会との繋がり」と「経済的な現実」
離婚後の生活を思い描くとき、多くの人が新しい自分への期待に胸を膨らませます。
・我慢していた趣味を再開
・新しいコミュニティに参加
まるでドラマの主人公のように、キラキラした第二の人生がすぐに始まると期待しがちです。

しかし、現実はそう簡単ではありません。
・長年専業主婦だった女性は、「社会からの孤立感」という壁にぶつかる
・重くのしかかるのが経済的な現実
「〇〇ちゃんのお母さん」「〇〇さんの奥さん」という肩書がなくなり、一人の個人として社会と向き合うことに、想像以上の戸惑いや不安を感じるのです。
そして、何よりも重くのしかかるのが「経済的な現実」です。
離婚経験者が「離婚して後悔した」と答える理由のほとんどは、実はこの経済的な問題に集約されます。

安定した生活がない、、、
ある調査では、離婚を経験した女性の過半数(58.5%)が、元夫に慰謝料や養育費を「請求していない」と回答しています。
請求しなかった理由は様々ですが、関係の悪化を恐れたり、相手の経済状況を鑑みたりして、請求自体を諦めてしまうケースが少なくないのが実情です。
財産分与や年金分割で得られるお金も、老後までの生活を支えるには十分でない場合が多く、多くの女性が生活水準の維持の難しさ、家賃や税金の負担の重さを痛感します。
そして、経済的自立のために「仕事探し」という大きな壁に直面します。

正社員になれたら、それが一番いいと思っていました。
でも現実の求人を見てみると、「経験者のみ」「フルタイム必須」
言葉にされていなくても、「子育て中の人は想定していませんよ」という空気が伝わってくる。
じゃあパートはどうかというと、今度は生活が回らない。
どちらを選んでも先が見えないと感じていました。
ブランクや年齢、スキルの不安から、再就職に苦労する現実は確かにあります。
③乗り越えた先 :「自分で決める」という穏やかな幸福感
離婚後の未来を考えるとき、私たちはついドラマチックな展開を期待してしまいがちです。
・素敵なパートナーと出会って再婚
・仕事で大成功
そんな華やかな第二の人生を漠然とイメージするかもしれません。
もちろん、素晴らしいパートナーと再婚し、幸せな家庭を築く人もたくさんいます。
MBAを取得して年収が大幅にアップしたというサクセスストーリーもあります。
しかし、多くの女性が語る「離婚してよかった」という実感は、もっと穏やかで、日常に根差したものです。
それは、「自分で決める」という喜びです。

毎日毎日、夫が何で怒り出すか、とビクビクしなくていい!

自分の好きなものを好きな時に食べられる幸せ!
・今日の夕食を、自分のためだけに作る。
・誰にも気兼ねなく友人と長電話する。
・休日に一日中パジャマで過ごす。
一つひとつは本当に些細なことです。
しかし、他人の機嫌や都合ではなく、自分の意思で人生の舵を取っているという感覚。
この「小さな選択」の積み重ねが、自己肯定感を育み、日々の大きな充足感に繋がっていくのです。
経済的な困難や社会との断絶感を乗り越え、精神的に自立した女性たちは、離婚という大きな経験を通して、自分自身と深く向き合います。

離婚を経験した今だからこそ、はっきりと言えることがあります。
夫婦関係で深く悩んだ時間は、決して無駄ではなかった、ということです。
つまずいたからこそ、初めて自分の心と真正面から向き合えた。
そこで得た気づきは、これから先の人生を支える、大切な土台になっていく。
今は、そんなふうに思えるようになりました。
結婚してた時よりずっと幸せです。
「自分はダメじゃなかった」「やればできる」という自信を取り戻し、本当にやりたいことを見つけ、人生の主役が自分であることを再認識する。
このプロセスこそが、離婚がもたらす最大の贈り物なのかもしれません。
そして、人間関係にも良い変化が訪れます。
・夫の世話や機嫌取りから解放され、子どもと穏やかに向き合えるようになったという声。
・同じ痛みを分かち合える友人と、これまで以上に深い絆で結ばれたという声。
・そして、過去の経験を糧に、新しいパートナーと対等で尊重し合える関係を築けたという声。
離婚は、人間関係の「断捨離」と「再構築」の機会でもあるのです。
3 さいごに
離婚後のリアルな心境を知り、解放感への期待と同時に、経済的なことや孤独への不安も大きくなったかもしれません。

しかし、大切なのは、不安の正体が分かれば、対策をことができる、ということです。
特に、多くの女性が直面する「お金」と「手続き」の不安は、事前に正しい知識を得て、専門家と共に計画を立てることで、その大部分を解消することが可能です。
いきなり「離婚する」と決意する必要はありません。
まずは、離婚後の生活を支える「お金」について、そして「離婚を決めてから新生活が始まるまでの全体像」について、具体的に知ることから始めてみませんか?
私が弁護士として最も大切にしているのは、「あなたの気持ちを、あなた自身が大切にできるように手伝うこと」です。
・まだ何も決まっていないのにこんなことを相談していいのだろうか
そんな心配は一切いりません。

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