- もしかして、夫の言葉や態度ってモラハラだったのかも
- もう、これ以上我慢するのは限界かもしれない
もしあなたが今、そんな風に感じているとしたら、毎日とてもお辛いことと思います。
夫婦として長い年月を重ね、子どもたちが少しずつ手を離れ始めたとき、ふと自分の心の中にぽっかりと穴が開いたような、言いようのない孤独感に襲われることがあるかもしれません。
食卓での会話がない。
朝の「おはよう」に返事がない。
当たり前のようにこなしてきた家事に、感謝の言葉もない。
そんな、目には見えないけれど、じわじわと心をすり減らすような違和感の積み重ねが、いつしか「離婚」という二文字をあなたの頭に浮かばせているかもしれません。
でも、いざ「離婚」と考えてみても、「こんな曖昧な理由で別れたいなんて、私が我慢が足りないだけなのかな」「周りにどう思われるだろう」と、ご自身を責めてしまっていませんか。

一番にお伝えしたいのは、そのお気持ちを誰にも遠慮する必要はないということです。
あなたの心と体が悲鳴を上げる前に、これからの人生のために、「ここから抜け出す」という選択肢を具体的に考えてみませんか?
この記事では、「もう限界かもしれない」と感じているあなたが、パートナーのモラハラから安全に抜け出し、笑顔を取り戻すための具体的なステップと、私がお手伝いできる法的な手段について、分かりやすくお伝えします。

1-1 何よりも大切なのは「あなたの安全」です
もし、パートナーの言動によって身の危険を感じたり、精神的にこれ以上耐えられないほど追い詰められていると感じるなら、今すぐ安全な場所に避難することを最優先に考えてください。
「逃げる」という言葉に、ためらいや罪悪感を覚えるかもしれません。
でも、あなた自身を守ることは、決して悪いことでも、恥ずかしいことでもありません。
それは、あなたが自分らしく生きるための、とても勇気ある一歩なのです。
・公的な相談窓口やシェルター
配偶者暴力相談支援センターなどに相談すれば、一時的な保護や、これからの生活についての情報提供を受けることができます。
・警察への相談
身に危険が迫っていると感じる場合は、迷わず警察に相談してください。
「どこに相談すればいいか分からない」「一人ではどうすればいいか不安」という場合は、弁護士に相談していただければ、状況に応じて適切な窓口をご案内したり、必要なサポートについてアドバイスしたりすることができます。
1-2 焦らなくて大丈夫。「これからのため」にできる心の準備
すぐに家を出ることが難しい状況であったり、将来のことを考えて慎重に準備を進めたいという場合もあるでしょう。
そんな時、焦らずにできることから少しずつ整理していくことが大切です。
・「つらかったこと」の記録
いつ、どこで、どんなことを言われたか、どんなことをされたか、その時どう感じたかなどを、日記やメモに書き留めておきましょう。
難しければ、スマートフォンのメモ機能などでも構いません。
メールやLINEのやり取り、録音・録画なども、あなたの感じてきた苦しさを伝えるための大切な情報になることがあります。
ただし、記録を取ることが新たなストレスになったり、危険を伴うようであれば、決して無理はしないでください。
あなたの安全が第一です。
・信頼できる人に話してみる
これまで誰にも言えずに一人で抱えてきた辛さを、信頼できるご友人やご家族、あるいは専門機関の相談員に話してみるだけでも、少し心が軽くなるかもしれません。
客観的な意見を聞くことで、状況を整理する手助けになることもあります。
2 「これから」を考えるための、いくつかの選択肢
心が少し落ち着いたら、これからのご自身の人生について、少しずつ考えていきましょう。
ここでは、あなたが前に進むための具体的な選択肢を、いくつかご紹介しますね。

焦らず、ご自身のペースで読み進めてみてください。
2-1 まずは心を休ませる。「別居」という選択肢
今の環境にいるのがつらいと感じるなら、まず物理的に距離を置いて、心をゆっくり休ませる時間をつくることを考えてみませんか。
それが「別居」という選択肢です。
すぐに「離婚」という大きな決断を下す必要はありません。
言葉の暴力が繰り返される日常から離れることで、精神的な落ち着きを取り戻し、「自分は本当はどうしたいのか」を冷静に見つめ直すことができます。

法的な視点から少しお話しすると、別居している期間が長くなることは、のちに離婚を考える上で「夫婦関係がすでに成り立っていない」と判断されやすくなる事情の一つにもなります。
もちろん、住む場所の確保や当面の生活費、お子さんのことなど、不安なことも多いと思います。
そうした準備についても、私たちが一つひとつアドバイスをさせていただきますので、ご安心ください。
2-2 新しい人生を始める。「離婚」という選択肢
「離婚」
この言葉を聞くと、とても大きな決断のように感じて、不安になるかもしれませんね。
- こんな理由で離婚を考えてもいいのだろうか
- 私が我慢すれば、波風は立たないのに
そんな風に、ご自身を責めてしまうこともあるかもしれません。
でも、もしあなたが「この結婚生活を続けるのは、もう精神的に限界かもしれない」「心から笑える毎日を取り戻したい」と願うなら、「離婚」は、あなたが自分らしく生きるための、とても大切な選択肢の一つになるのです。

ここで、よくお受けする質問が「こんな理由で離婚できるのでしょうか?」というご質問です。
確かに、法律で定められた離婚の理由離婚原因というものは存在します。
しかし、実は法律には、そういった分かりやすいケースの他にも、「夫婦の関係が修復できないほど深く壊れてしまい、これ以上結婚生活を続けることが難しい状態(婚姻を継続し難い重大な事由があるとき)」であれば、離婚が認められるという考え方があるんです。
あなたが感じている「もう限界だ」「これ以上一緒にいるのはつらい」というそのお気持ちも、この「関係が修復できないほど深く壊れてしまった」という、大切なサインなのかもしれません。

だから、「こんな曖昧な理由で」とご自身を責めないでくださいね。
あなたのその苦しい気持ちが、新しい人生を始めるための、とても大切で、立派な「理由」になるのです。
2-3 あなたの安全を守る。「保護命令」というお守り
もし、夫からのモラハラがエスカレートし、あなたの心や身体の安全が脅かされているような、より緊急性の高い状況であれば、「保護命令」という、あなたを守るための法的な手段があります。
これは、裁判所に申し立てることで、相手に対して「あなたに近づいてはいけない」「一定期間、家から出ていきなさい」といった命令を出してもらう制度です。
あなたの安全を確保しながら、今後のことを落ち着いて考えるための、いわば「お守り」のような制度だと考えてください。
こうした手続きについても、私が全面的にサポートします。
3 あなたの心と状況に合わせた、具体的な進め方
ここでは、具体的なステップについてお話しします。
3-1 まずは「話し合い」
離婚を考えたとき、理想を言えば、夫婦が穏やかに話し合って円満に解決できるのが一番です。
お金も手間もかかりませんからね。
でも、きっと、あなたはもう無理だと感じているのではないでしょうか。
それができないほど、あなたが深く傷つき、これまで、ずっと我慢をしてきたから。

そんな時はこれ以上、一人で抱え込まないでください。
3-2 「弁護士」が、あなたの盾になります
弁護士があなたの代理人となることで、あなたが直接相手と顔を合わせたり、辛い言葉を聞いたりする必要はもうありません。
あなたの「もう限界だ」と感じているお気持ちを、法的な視点から冷静に相手に伝え、別居や離婚の条件について、あなたに代わって話し合いを進めます。
弁護士との話し合いでは、あなたのこれからの人生の土台となる、大切なお金の話も進めていきます。
例えば、夫婦で築いた財産をどう分けるか(財産分与)など、いくつか決めるべきことがあります。
そして、その中でも特に、あなたの心の痛みに深く関わるのが「慰謝料」です。
「お金で解決する問題ではないけれど、これまでの私の苦しみは一体どうなるの?」 そう思うのは、自然なことです。
慰謝料を請求することは、単にお金の問題だけではありません。

あなたが受けた心の傷に対する一つの「答え」として、これまでの苦しみに区切りをつけ、新しい一歩を踏み出すための、とても大切なプロセスになり得ると、私は考えています。
4 さいごに
モラハラという暗く長いトンネルから抜け出すことは、決して簡単なことではないかもしれません。
でも、あなたは一人ではありません。
- 私が我慢すれば
- これくらいで離婚なんて

もう、そんな風にご自身を責めるのは終わりにしませんか?
あなたの気持ちには、ちゃんと理由があります。
そして、あなたの幸せは、誰にも遠慮することなく、あなた自身が追求していいものなのです。
もし、あなたが今、夫のモラハラで悩み、苦しんでいるのなら、どうか一人で抱え込まず、私たち弁護士にご相談ください。
「こんなことで相談してもいいのかな」とためらう必要は全くありません。
あなたの気持ちを整理し、これからどうしたいのかを見つめ直すための一歩として、まずはお話を聞かせていただけませんか。
あなたのその勇気ある一歩が、あなたらしい笑顔に満ちた未来へと繋がっています。
私は、あなたのその大切な一歩に、心から寄り添い、全力でサポートさせていただきます。